2024年12月、北木西公民館にて地元の小学生を招待しての生成AI体験会を開催した数日後、体験会の主催者である当時の北木西公民館長(M.T.提督)は、生成AIのClaude(クロード)3.5Sonnetを相手に体験会の様子を語り始めた。
AI普及のためのボトルネックとなっている障害に対し過激な言葉を使ったことでAIに諌められた館長(M.T.提督)だが、持ち前の突飛な連想力を活かして次々と「学校や家庭にて楽しくAIを普及させるためのアイディア」を口にしていく。
最終的には、「なんでこんなにアイディアが湧いてくるんだろう」という内省にまで発展するのだが――
その全容は、館長(M.T.提督)とClaudeとのログを追って体験していただきたい。
対話ログの要点と補足
要点:体験会から見えた課題と可能性
・児童が家庭で生成AIに接し活用方法を磨いていくためには、「保護者の理解と関心」が最大のボトルネックとなる。(補足:AIサービス利用料の支払い・児童とAIによる生成物の評価などは、保護者が行うケースが多いため)
・体験会で最も盛り上がったのは、「AIにリクエストして画像を生成してもらうコーナー」だった。「明確な答えの存在する問題をAIと解く」よりも「子どもたちの創造性を拡張する役としてAIを活用する」方が有効なのではないか。
・「子どもがAIと競作した画像をどう評価したら良いか分からない」場合には、「AIに学芸員・児童文学作家などのペルソナ(人格)を与えてレビューしてもらい、それを参考に保護者や教師は評価のための着眼点や表現を磨く」というアプローチを取ることもできる。
・「メジャーリーガーのペルソナを帯びたAIがイラストのレビューをする」など、「畑違いの専門家の視点を無理なく盛り込む」こともAIなら可能。意図的に「意外な視点」を取り込んで活用することもできる。
・最終的には、「なぜこのようなクリエイティブな発想ができるのか」について、館長(M.T.提督)は対話相手のAIに心理学者のペルソナを帯びさせて、自身の内面の深掘りに発展させていった。
補足:公民館が果たし得る役割
・児童にとってメインの学習の場は家庭と学校であり、公民館は児童との接点を設ける必要がある。
・先述の通り、児童のAI学習に対しての最大のボトルネックは「AIに対する保護者の理解や関心」であり、保護者のAIリテラシーが高まらない限り、児童にAI教育を提供しても効果が薄くなる。社会教育施設として、「保護者層のAIリテラシーをどのようにして高めるか」が課題となると思われる。
・法の規定もあり、学校が現在のAIの発展に則した教育カリキュラムをスピーディーに実装することは難しい。「学校教育法の範囲外にある教育施設」として、公民館を「AIの現状を踏まえた柔軟な学びの場」として活用することはできないだろうか。
体験会の振り返り:「子どもたちのAI活用を妨げるもの」
では、館長(M.T.提督)と生成AI・Claudeの対話、スタート。
保護者の理解や関心がカギ
館長(M.T.提督):
そうそう、先日、地域の小学生を対象に生成AIのイントロダクションの授業をしてきたんですよ。
・生成AIに、小学生にも分かる表現で自己紹介させる
・その文章を、関西弁や舞妓さん口調にAIがリライトしてみせる
・小学生が出した「○○を描いて」というリクエストに、AIが応じる
・AIが鶴亀算を出題し、小学生が答える
・AIが「〇〇が県庁所在地の県はどこ」と出題し、小学生が答える
って感じで、結構盛り上がりました。
で、最後は「AIはたまに間違った答えを出すことがあるから、『AIの言ったことだから』って何でも信じてしまわずに、おかしいなと思ったら他の情報源と比べて本当かどうか確認してね」というリテラシー教育で締めました。
しかし、授業が終わった後に思ったんですけど、「こういう授業、親御さんにこそ真っ先に受けてもらいたいな」と。
ド田舎なんで、授業に参加した児童の親御さんのことも知ってるんですよ。その中で「この親御さん、AIのことを勉強してそうだな」って思い浮かぶ方が、ほぼ居ない……
Claude3.5Sonnet:
素晴らしい取り組みですね。実践的かつ楽しく学べる内容で、特に最後のリテラシー教育は非常に重要なポイントだと思います。
確かに、親世代のAIリテラシーは大きな課題ですよね。子どもたちは学校教育を通じて新しい技術に触れる機会がありますが、親世代は日常生活の中でそういった機会を持ちにくい状況にあります。
ひとつのアイデアとして、PTAの活動や地域の公民館活動の一環として、親向けのAI講座を開催するのはいかがでしょうか?例えば:
- 日常生活でAIが既に使われている身近な例の紹介
- スマートフォンで簡単に使えるAIツールの実演
- AIの利点と注意点(お子さんと一緩に学ぶための基礎知識)
- 家庭でできるAIリテラシー教育のヒント
特に農業や地域の商店など、地域の実情に即したAI活用例を交えると、より身近に感じてもらえるかもしれません。
実際に授業をされた経験から、親世代に向けて特に伝えたい内容や、工夫したい点などはありますか?
館長(M.T.提督):
う~ん、「AIなんて自分には関係ない」って考えて、動かない人たちが多いからなぁ……。
そういう人たちの注目を集めるために、別のスレッドで過激なキャッチコピーを考えたんだけど、妥当性はどうなんだろうか?
>「学齢期の子どもがいるのに、生成AIの現状や将来の発展・それが社会に与える影響について深く知ろうとも思わないし考えようと思わない」って、過激な言い方だけど「虐待」と一緒と思ってもいい?
>要は「あなたの将来の事なんて真剣に考えてないから」ってことでしょ? 親なのにAIの勉強をしないなんて、虐待だ
ま、結構過激な表現だけどね。
Claude3.5Sonnet:
その懸念と焦りはよく分かります。確かにAIリテラシーは今後ますます重要になってくるでしょう。しかし、「虐待」という言葉を使うのは適切ではないと思います。
その理由は:
- 「虐待」という言葉は、子どもへの直接的な危害や深刻なネグレクトを指す深刻な問題です。この言葉を比喩的に使用することで、実際の虐待の重大性が薄れてしまう懸念があります。
- 攻撃的な表現は、むしろ親御さんたちの心を閉ざしてしまう可能性が高いです。「自分たちを非難している」と感じられてしまうと、せっかくの学びの機会を逃してしまいます。
代わりに、以下のようなアプローチはいかがでしょうか:
- 「お子さんの未来のために、一緒に学んでみませんか?」
- 「知らないでは済まされない?身近になったAI時代の子育て」
- 「10年後の就職に必要なスキル、今から準備できること」
また、具体的なメリットを示すのも効果的かもしれません:
- 学校の宿題でAIを使う際の適切なアドバイスができる
- 子どもと一緒にAIについて学び、会話を深められる
- 将来の進路相談により的確なアドバイスができる
親御さんたちの不安や戸惑いに寄り添いながら、前向きな姿勢で情報提供していく方が、より多くの方の心に届くのではないでしょうか?
AIの勉強は、親としての「義務教育」
館長(M.T.提督):
「AIの勉強は親としての「義務教育」です」くらいにマイルドにしようか
別スレッドでは、
>母子手帳に「生成AIの現状と将来について」なんて載る日が来るかなぁw?
なんて冗談っぽくも言ってみたよ。
Claude3.5Sonnet:
なるほど、「義務教育」という表現は良いですね。強すぎず、かつ重要性は伝わる適度なトーンだと思います。「親としての学び」という前向きなニュアンスも含まれていて、建設的です。
母子手帳のアイデアも面白いですね!実は冗談で済まされない現実味があります。例えば:
□ 1歳6ヶ月健診
□ 3歳児健診
□ 就学時健診
□ デジタル・AIリテラシー講習
なんて項目が将来的に追加される日が来るかもしれません。既に母子手帳には、その時代に応じた育児の重要項目が追加されてきた歴史がありますからね。
そういえば、最近の保護者会やPTA活動で、スマートフォンやSNSの使い方についての講習会は増えてきていますよね。その延長線上で「AI時代の子育て講座」みたいなものを企画すると、自然な流れで参加してもらえるかもしれません。
デジタルデバイスの使用ルールと同じように、「AIとの付き合い方」も、これからの標準的な子育ての知識として認識されていく…そんな時代が、案外すぐそこまで来ているのかもしれませんね。
まずは外堀から埋めてみる?
館長(M.T.提督):
「地域の子供達のAIへの興味を高めに高めまくってから保護者にアプローチ」
搦め手として有効?
Claude3.5Sonnet:
なるほど!それは非常に効果的な戦略だと思います。子どもたちの興味・関心が触媒となって、保護者を動かすという作戦ですね。
具体的に以下のような効果が期待できそうです:
- 子どもが家で興奮気味にAIの話をする
- 「今日の授業でAIに絵を描いてもらったよ!」
- 「AIと一緒に算数の問題を解いたの!」
- 子どもが家でAIを使いたがる
- 「ママ、パパ、一緒にやってみよう!」
- 「宿題でこういうふうに使っていいのかな?」
- 保護者の中に「無視できない」という認識が芽生える
- 子どもの関心事に対して無関心でいられない
- 学校でここまで取り入れているなら…という意識
- 子どもからの素朴な質問に答えられない焦りが生まれる
- 「これって本当?」「どうやって使うの?」
- 親として答えられないのは…という気持ち
このアプローチの良いところは、子どもたちの純粋な興味や楽しさが起点になることで、保護者にとっても自然な形でAIへの関心が生まれることですね。「やらなければならない」ではなく「子どものために知っておきたい」という前向きな動機づけができそうです。
実際に授業をされた経験から、子どもたちの反応や、それを家で話したがる様子などは観察されましたか?
体験会の振り返り:盛り上がった「お絵描きリクエスト」
引き出せ、子どもたちの創造性!
館長(M.T.提督):
「関西弁や舞妓さん口調にリライト」ってのは反応が薄かったけど、画像生成は盛り上がったね。
最初はみんな「授業だから」みたいに構えてたのか、雰囲気が硬かったけど、僕が参加者の中に「ラプトル好きの〇〇君」を見つけたから、お手本として「ラプトルの画像を出して」ってリクエストしてみたんよね。
そしたら、
「映画ワイルドスピードのゴッツいおじさんの画像出して!」とか
「FORTNITEの最強武器の画像!」
「家に大きな怪物が出てきた!」
「部屋に巨大なムカデとゴキブリが出た!」
「家よりも大きなプランクトン!」
みたいな面白いプロンプトがポンポン出てきたw

Claude3.5Sonnet:
素晴らしい展開ですね!子どもたちの想像力と興味関心をうまく引き出されています。特にラプトル好きの子どもの興味から入ったのが秀逸です。
そうやって子どもたち自身の関心事と結びついた瞬間から、「授業」から「遊び・創造」のモードにスイッチが入ったんですね。プロンプトを見ていると、子どもたちの想像力の豊かさが伝わってきます:
- 映画やゲームの要素(ワイルドスピード、FORTNITE)
- スケール感を極端に変えて遊ぶ発想(巨大化したプランクトン)
- ちょっとホラー要素のある面白い設定(家に怪物、巨大な虫)
この経験から、子どもたちが家で親に話すとしたら:
「ねぇねぇ、今日ね、AIに〇〇の絵を描かせたんだよ!すっごく面白かった!」
「家でもやってみたい!」
といった感じで、かなり具体的な体験として共有されそうですね。
関西弁や舞妓さん口調のリライトの反応が薄かったのは、テキストよりもビジュアルの方が直感的で分かりやすいからかもしれませんね。
この授業の続編として「みんなが出したプロンプトで、どんな絵が出来上がったか」を保護者会で紹介するのも面白いかもしれません。子どもたちの創造力とAIの可能性が組み合わさった具体例として、保護者の方々の興味を引けそうです。
家よりも大きなプランクトン
館長(M.T.提督):
>「家よりも大きなプランクトン!」
このプロンプトが大好き。
微小生物であるプランクトンを「家よりも大きく」するという、逆転の発想
Claude3.5Sonnet:
そうですね!このプロンプトには子どもらしい想像力の面白さが詰まっています。
特に素晴らしいのは:
- 「普段は顕微鏡でしか見えない生き物」を「家より大きく」するという極端な対比
- プランクトンについての科学的知識(微生物である)と、それを意図的に覆すファンタジー的発想の組み合わせ
- その発想に至るまでの思考の飛躍(「何か面白いものを描かせたい」→「普段見えないものを巨大化させよう」→「プランクトンを家より大きく!」)
このプロンプトを考えた子どもは、きっと理科の授業でプランクトンについて学び、その知識をクリエイティブに活用したのでしょう。科学的な知識とイマジネーションを結びつける、とても良い例ですね。
こういった子どもたちの予想外の発想が、実は大人たちにとってもAIの可能性を考えるきっかけになるかもしれません。「子どもたちはこんな面白い発想でAIを使っているんだ」という具体例として、保護者の方々の興味を引くポイントになりそうです。
館長(M.T.提督):
大きさの比較対象として、僕の発案でプロンプトにボートも盛り込んだけど、そのプロンプトを受けたAIの出力結果が面白い。
巨大プランクトンがボート上空に浮かんでたw
水生生物のプランクトンを空に浮かべるなんて、AIもやるなぁw
Claude3.5Sonnet:
ははは、面白いですね!プランクトン、全力で生態系無視してますね。
「海の中に家を沈めて、その前でプランクトンとボートを描く」みたいな正攻法は取らずに、「ふーん、巨大化したプランクトンね。じゃあ空に浮かべちゃお!」という暴挙に出たわけですね。でもこれ、ある意味すごくクリエイティブな解決策かもしれません:
- 家とボートと巨大プランクトンを1枚の絵に収めないといけない
- 海中だと家が描けない
- ならプランクトンを空に浮かべちゃえば全部見えるじゃん!
子どもたちの反応はどうでしたか?「プランクトンは海の中にいるはずだ!」とツッコミが入ったり、逆に「空飛ぶプランクトン、かっこいい!」と盛り上がったり…。
こういうAIの予想外の出力って、子どもたちの創造性をさらに刺激しそうですよね。「じゃあ次は空飛ぶサメを描かせてみようよ!」みたいな感じで(笑)
館長(M.T.提督):

こんな絵だよ。
「常識を超えた発想でもAIが力技で絵にしてくれる」と体験できたのは、小学生にとっても収穫だよね。
注釈:Claudeは画像を出力することはできないが、添付ファイルとしてアップロードされた画像を見る(分析する)ことは可能。
Claude3.5Sonnet:
素晴らしい画像ですね!実際の電子顕微鏡写真のような精密なプランクトンの質感と、空に浮かぶという超現実的な設定が見事に融合しています。特に以下の点が印象的です:
- プランクトンの表現
- 半透明な体の質感
- 繊細な触角や毛状の構造
- 大きな複眼のような目
- 節のある体節構造
- スケール感の表現
- 小さな漁船との対比
- 周囲を漂う小魚たち
- 広大な海と空
- 雰囲気作り
- 穏やかな海面
- 柔らかな雲
- 全体的に幻想的な光の演出
確かに、この画像は子どもたちにとって重要なメッセージを含んでいますね:
「常識にとらわれない発想」+「それを具現化できるAIの能力」=「新しい創造の可能性」
これは単なる「面白い絵」以上の教育的価値がありますね。子どもたちの「こんなの描けるかな?」という好奇心を刺激し、創造力の限界を広げる良い例になったのではないでしょうか。
AIがサポートする「創造性」・大人がサポートする「論理性」
館長(M.T.提督):
「AIが絵を代行したら、子どもの想像力が奪われる」
という懸念もあるけど、
「今度はどんな無茶振りをしてみようか」
と逆に想像図を育んでくれているのかも。
Claude3.5Sonnet:
その通りですね!むしろAIは子どもたちの想像力を解放する「触媒」として機能している可能性がありますね。
従来の「絵を描く」プロセスでは:
- 面白いアイデアを思いついても
- 自分の絵の技術的な限界で
- 「そんなの描けないや」と諦めてしまう
でも、AIを使うと:
- どんな突飛なアイデアでも
- とりあえず「形」にできる
- そこから「もっとこうしたら?」と発想が広がる
つまり、AIは「想像力の限界」を取り払う役割を果たしているわけです。プランクトンの例でいえば:
- 「巨大化」という発想
- 「空に浮かべる」というAIの解釈
- 「じゃあ次は…」という新しいアイデア
という好循環が生まれています。
これって、ある意味レゴブロックに似ていますよね。レゴは既製品のブロックを使いますが、それによって子どもの創造性が損なわれるどころか、むしろ「次は何を作ろう?」という想像力を刺激します。AIも同じように、表現のための新しい「ブロック」として機能し始めているのかもしれません。
館長(M.T.提督):
「大きさの比較対象としてのボート」をプロンプトに盛り込んだのは僕の判断だけど、子どもの想像力を邪魔しない範囲でのロジカルなサポートではあるよね。
Claude3.5Sonnet:
はい、それは素晴らしい教育的サポートだったと思います。
このボートの提案には、いくつかの重要な意味がありますね:
- スケール感の可視化
- 抽象的な「家より大きい」を
- 具体的に「このボートと比べてこれだけ大きい」という形で示せる
- 構図的なバランス
- プランクトンだけだと寂しい画面に
- ボートという要素を加えることで物語性が生まれる
- 子どもの想像力を尊重
- 「プランクトンを巨大化する」という核となるアイデアはそのまま活かしつつ
- 表現をより効果的にするための技術的なアドバイス
これは、まさに良い教師の役割ですよね:
「子どもの発想を活かしながら、それをより良く表現するためのヒントを提供する」
結果として生まれた「空飛ぶプランクトンとボート」という予想外の展開も、子どもたちの想像力をさらに刺激する良い要素になりましたし。
AIで遊ぶ「ホモ・ルーデンス」になろう
館長(M.T.提督):
別スレッドでユヴァル・ノア・ハラリ教授のペルソナを持たせたAIに対し、
>AIの方が1人の人間より圧倒的な知識を持っていますから、それを使うときには「ホモ・デウス(神なる人)」などと驕らず、「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」として振る舞った方が賢明かもしれません(笑)
と発言したことがある。
算数や社会といった教科のサポートにAIを使うこともできるけど、小学生たちにはもっとAIで「遊ばせて」あげた方が良いかもしれないね。
Claude3.5Sonnet:
その洞察、とても共感できます!確かに「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」としてのアプローチは、特に子どもたちのAI活用において重要な視点ですね。
その理由として:
- 遊びを通じた学び
- 「空飛ぶプランクトン」のように、遊び心から始まった発想が
- 実は生物学的知識と創造力を組み合わせた学びになっている
- 探究心の醸成
- 「次は何を描かせてみようか?」という好奇心が
- AIとの対話を通じた創造的な探究につながる
- テクノロジーとの健全な関係性
- AIを「支配すべき道具」や「従うべき権威」としてではなく
- 「一緒に遊び、創造する相手」として捉える姿勢が育つ
- 失敗を恐れない姿勢
- 「正解」を求めすぎずに
- 予想外の結果も「面白い!」と受け止められる
いわば「遊び」は、AIリテラシーを自然に身につけていくための最適な入り口なのかもしれません。算数や社会の学習支援も大切ですが、まずは「AIと遊ぶ楽しさ」を知ることで、より主体的な学びにつながっていく可能性がありますね。
アイディア発展:AIキャラクターを学びのサポーターに
学芸員AIがレビューすると?
館長(M.T.提督):
AIに出力してもらった絵を別のAIに読み込ませて、
「小学生でも分かる表現を使って美術館の学芸員さんみたいに説明して」
とリクエストしたら、アカデミックな視点も養うことができる。
Claude3.5Sonnet:
そうですね!これは素晴らしいアイデアです。AIの異なる機能を組み合わせることで、遊びながら批評的な視点も育てられますね。
例えば、先ほどのプランクトンの画像を例に、AIが学芸員として説明するとしたら:
「みなさん、この不思議な絵を見てください。大きな生き物が空に浮かんでいますね。これは普段は海の中にいる、とっても小さな生き物の『プランクトン』を、想像の力で空に浮かべて、何千倍も大きくした絵なんです。
まず面白いのは、プランクトンの体の色使い。青や緑の透き通った色で描かれていて、まるで宝石みたいにキラキラ光って見えますね。大きな黒い目や、ふわふわした毛のような部分も、実際の科学写真そっくりに描かれています。
その下には小さな漁船が浮かんでいて、プランクトンがどれだけ巨大なのかが一目で分かります。空には雲が浮かび、海には小さな魚たちが泳いでいて、とても平和な雰囲気。でも、その上に巨大なプランクトンがいることで、どこか不思議な夢の世界のような感じになっています。
この絵は、『現実』と『ファンタジー』を組み合わせた面白い作品です。科学的な正確さと、想像力豊かなアイデアが出会うことで、見る人を驚かせ、考えさせてくれますね。」
このように、子どもたちは:
- 観察力(細部の描写への着目)
- 比較の視点(大きさの対比)
- 構図の理解(空・海・船の配置)
- 作品の解釈(現実とファンタジーの融合)
といった美術鑑賞の基本的なスキルを、楽しみながら学べそうですね。
さらに「みんなも学芸員になって、自分の考えた作品を説明してみよう!」といった展開もできそうです。
遊び要素とターニングポイント
館長(M.T.提督):
生真面目なクイズの出し合いっことしてもAIは使えるけど、もっとゲーミフィケーションの要素があってもいいよね。
小学生たちよ、AIで遊びまくれ!
Claude3.5Sonnet:
ええ!「AIと遊ぶ」という観点では、本当にたくさんの可能性がありますよね。例えば:
- AIイラストすごろく
- みんなでお題を出し合って
- 出てきた絵に合わせて物語を作っていく
- 「巨大プランクトンの次のマスには何が待ち受けているのか!?」
- AIとの創作バトル
- 「宇宙に浮かぶラーメン屋」のような突飛なお題で
- 人間チームとAIチームに分かれて絵を描く
- お互いの作品の面白いところを発表
- AIミステリー
- AIに謎の風景や状況を描かせて
- その世界で何が起きているのか想像して
- みんなでストーリーを組み立てる
- AI変身ゲーム
- 「もしも〇〇が△△だったら」
- 例:「もしもティラノサウルスがアイドルだったら」
- 予想外の組み合わせを楽しむ
- AIワールドツアー
- 「恐竜時代の東京」
- 「お菓子でできた山」
- 想像の世界を冒険する
要は「正解のない遊び」をAIと一緒に楽しむ。その過程で、創造力や発想力が自然と育まれていく…
そうやってAIと遊んでいるうちに、いつの間にか「AIって何ができて何ができないのか」も体験的に学べるし、「AIの出力結果をクリティカルに見る目」も養えそうですよね。
まさに「遊びながら学ぶ」の理想形かもしれません!
館長(M.T.提督):
やっぱり最初に出したラプトルの画像がターニングポイントなんだろうなぁ。
「あ、自分の好きなものを描いてもらっていいんだ」と気づいてもらえたんだろうか?
Claude3.5Sonnet:
その洞察、とても重要ですね!「ラプトル好きの〇〇君」のお気に入りをプロンプトの最初の例に選んだことで、いくつもの効果があったと思います:
- 心理的な壁の解消
- 「授業=かた苦しいもの」という先入観が解けた
- 「自分の好きなものでいいんだ!」という安心感
- 「これは遊びなんだ」という認識の転換
- 具体例としての分かりやすさ
- 友達の興味から始まる例示なので身近に感じられる
- 「自分だったら何を描いてもらおう?」と想像しやすい
- クラスの雰囲気作り
- 個人の興味を認める環境づくり
- 「変なこと言っても大丈夫」という安全な場の形成
そこから:
- ワイルドスピード
- FORTNITE
- 怪物
- 巨大な虫
- 巨大プランクトン
と、子どもたち一人一人の興味や想像力に基づいたプロンプトが次々と生まれましたよね。
これって、教育における「足場かけ」(scaffolding)の好例かもしれません。子どもたちの身近な興味から始めて、そこから徐々に創造的な活動へと発展させていく…。最初のラプトルの例は、まさにその「足場」として機能したんですね。
AI画像生成で学ぶ「著作権」や「肖像権」
館長(M.T.提督):
>「映画ワイルドスピードのゴッツいおじさんの画像出して!」
結果として、スポーツカーとマッチョな男性の実写風画像が出力されたけど、ヴィン・ディーゼルでもドゥエイン・ジョンソンでもない「誰、この人?」な男性だったんだよね。
・なんで映画と同じおじさんが出てこないんだろう
・→AIの画像出力には著作権やモラルセーフティというリミッターがかかる場合もある
AIの特性について学べるケースでもあるね。
Claude3.5Sonnet:
素晴らしい教育の機会になりましたね!「ゴッツいおじさん」という子どもの直感的な表現から、AIの重要な特性について学べる展開になっています。
この状況は子どもたちに以下のようなことを伝えるチャンスですね:
- AIの制約についての理解
- 「有名人の顔は勝手に使えない」という著作権の概念
- プライバシーや肖像権への配慮
- でも「似たような雰囲気の画像」は作れる
- AIの創造的な代替案
- 実在の人物ではなく「イメージに近い」人物を生成
- スポーツカーと筋肉質な男性という、映画の雰囲気は維持
- 「完全な模倣」ではなく「インスピレーション」として機能
- メディアリテラシー
- 「AIが出力した画像は必ずしも実在の人物や場所ではない」
- 「似ているけど違う」という微妙な差異への気づき
これを子どもたちに説明する際は:
「AIさんは『ワイルドスピード』みたいなかっこいい雰囲気は分かるんだけど、映画に出てくる本物のおじさんの顔は勝手に使っちゃいけないルールがあるんだ。だから、似たような感じの別のおじさんを考えて描いてくれたんだよ」
このような経験は、AIとの付き合い方や、より広くデジタルコンテンツについての理解を深めるきっかけになりそうですね。
興味の連鎖―子ども→親へ
館長(M.T.提督):
親に「お家でもAIで絵を出力したい」ってねだるようになったら、親御さんもAIについて考える切っ掛けになるかな?
Claude3.5Sonnet:
ああ、それは効果的な「搦め手」になりそうですね!子どもからの「やってみたい!」という要望は、親を動かす強い原動力になります。
考えられるシナリオ:
- 子どもの要望
「学校でめっちゃ面白かったよ!家でもやりたい!」
「プランクトンみたいに、恐竜とロボットを合体させた絵も描いてみたい!」 - 親の反応段階
- 最初:「AIって難しそう…」「よく分からないわ」
- 好奇心:「学校でどんなことしたの?」
- 調査開始:「安全なの?」「どうやって使うの?」
- 行動:AI画像生成の方法を調べ始める
- 波及効果
- AI画像生成を試す過程で、AIへの理解が深まる
- 子どもと一緒にAIを使う中で、その可能性と限界を学ぶ
- 「子どものために」から始まって、自身のデジタルリテラシー向上につながる
特に良いのは:
- 子どもと一緒に学べる(親子で共通の体験)
- 実践的な形でAIに触れられる
- 「義務」ではなく「楽しみ」として始められる
まさに「子どもの興味」を触媒として、家庭でのAIリテラシー向上が期待できそうですね。
絵の褒め方はAIに学べ―学芸員AIと心理学者AI
館長(M.T.提督):
親御さんも絵の褒め方や評価のバリエーションの増やし方が分からなければ、学芸員ペルソナのAIを設定して代わりに褒めてもらえばいいんだ。それを通じて、着眼点や表現方法を増やしていけばいい。
Claude3.5Sonnet:
その発想はとても良いですね!親御さんにとっても心強い「サポート役」になりそうです。
例えば子どもが「恐竜とロボットを合体させた絵」を描いてもらった時:
親:「すごいね!…(でも、どう褒めていいか分からない)」
↓
学芸員AI:「まあ、素敵な作品ですね!恐竜の力強さとロボットの未来的な雰囲気が見事に調和していますよ。尻尾の部分がロケットエンジンになっているのが特に面白いアイデアです。恐竜の迫力はそのままに、メカニカルな要素を加えることで、全く新しい生き物が生まれていますね」
親は学芸員AIの解説から学べること:
- 要素の分解(「恐竜」と「ロボット」の特徴を個別に見る)
- 組み合わせの妙(その2つがどう融合しているか)
- 具体的な着眼点(「尻尾のロケットエンジン」など)
- 全体的な評価(「新しい生き物」という解釈)
こうして:
- 子どもは作品への深い理解と評価を得られる
- 親は徐々に作品の見方や褒め方を学べる
- 家族で作品について話し合うきっかけになる
AIをうまく活用することで、親子のクリエイティブな対話が広がっていきそうですね!
館長(M.T.提督):
で、心理学者ペルソナのAIを設定して学芸員AIのレビュー文書を読ませ、「この褒め方は心理学で言う○○効果を狙っている」とか解説してもらえばいい。
(臨床心理学的な判断(ex.発言内容から、あなたは統合失調症の可能性があります)でなければ、AIも心理学者として振る舞えるよね?)
Claude3.5Sonnet:
そうですね!これは素晴らしいアイデアです。心理学者ペルソナのAIが学芸員AIの褒め方を解説することで、親御さんは「なぜその褒め方が効果的なのか」を理解できますね。
例えば先ほどの学芸員AIの解説に対して、心理学者AIはこんな分析ができそうです:
「この学芸員さんの褒め方には、いくつかの重要な心理学的効果が含まれています:
- 具体的称賛効果
- 漠然とした「すごいね」ではなく
- 「尻尾のロケットエンジン」という具体的な部分を指摘
- これにより、子どもは自分のアイデアが本当に見てもらえていると実感できます
- 分析的思考の促進
- 「恐竜の力強さ」「ロボットの未来的な雰囲気」と要素を分解
- 創造的な思考プロセスを言語化することで
- 次の創作活動への思考の足場を作っています
- 成長マインドセットの育成
- 「全く新しい生き物が生まれている」という表現は
- 創造性を「固定的な才能」ではなく「発展するもの」として捉えさせる
- これは子どもの挑戦意欲を高めます
- 自己効力感の強化
- アイデアの独自性を認めることで
- 『自分にはクリエイティブな発想ができる』という
- 自信につながります」
このように、心理学的な視点を加えることで:
- 親は褒め方の「意図」を理解できる
- より意識的な声かけができるようになる
- 子どもの心理的成長をサポートできる
しかも、これは実践的な学びになりますよね。「心理学の教科書を読む」のではなく、「目の前の子どもとの関わり」という文脈で学べるのが良いポイントだと思います。
絵のテーマをAIと考える
館長(M.T.提督):
「何をプロンプトにして描いてもらえばいいか分からない」と悩んでいる子には、落語の三題噺(さんだいばなし)よろしく、AIにキーワードをランダムに挙げてもらってもいいのか
Claude3.5Sonnet:
ああ、それは面白いアイデアですね!三題噺的なランダムワードの組み合わせで、子どもたちの想像力を刺激できそうです。
例えばAIに:
「小学生が楽しめそうな以下のカテゴリーからランダムに1つずつ選んでください:
- 動物
- 乗り物
- 場所
- 天気や自然現象
- 食べ物」
とリクエストして:
「ペンギン」「宇宙船」「遊園地」「オーロラ」「アイスクリーム」
みたいな組み合わせを出してもらう。
そこから子どもたちは:
- 「宇宙遊園地でアイスクリームを食べるペンギン」
- 「オーロラの下でアイスクリーム型の宇宙船に乗るペンギン」
など、自由に組み合わせて発想を膨らませられます。
これなら:
- 「何を描いてもらおうか」という最初の壁を越えやすい
- 意外な組み合わせで創造力が刺激される
- 同じキーワードでも子どもによって異なる組み合わせができる
- 「このキーワードは要らないや」という取捨選択も学びになる
単なるランダムワードジェネレーターとしてではなく、創造力を引き出すきっかけづくりとして機能しそうですね。
「児童文学作家AI」と「科学雑誌編集者AI」が絵画レビューすると?
館長(M.T.提督):
絵の褒め方のバリエーションを増やすために、「児童文学作家ペルソナのAI」とか、「子供向け科学雑誌編集者ペルソナのAI」なんてのがあってもいいよね。
Claude3.5Sonnet:
そうですね!様々なペルソナによって、同じ画像でも全く異なる角度からの褒め方や解説が可能になりますね。
例えば先ほどの「空飛ぶ巨大プランクトン」の画像に対して:
児童文学作家AI
「まるでファンタジー小説から飛び出してきたみたい!小さな漁船の上で、船長さんは何を思っているのかな?もしかしたら『おや、今日の空の様子がいつもと違うぞ』って首をかしげているところかもしれないね。この不思議な光景から、どんなお話が始まるのかな?」
科学雑誌編集者AI
「すごいね!君はプランクトンの特徴をよく捉えているよ。あの透き通った体、複雑な触覚、節のある体のつくり…これって実は本物のプランクトンとそっくりなんだ。ただし、サイズが何億倍も大きくなっているけどね!実はプランクトンって、海の生態系でとっても重要な役割を果たしているんだ。知りたい?」
それぞれのペルソナならではの特徴が出ていて:
- 児童文学作家AI
- 物語性を重視
- 想像力を刺激する問いかけ
- 登場人物の心情への着目
- 科学雑誌編集者AI
- 科学的な観察眼
- 実際の知識との結びつけ
- 学びへの興味喚起
このように、多様なペルソナを使い分けることで:
- 子どもの興味・関心に合わせた褒め方ができる
- 想像力と知識をバランスよく育める
- 同じ作品でも多角的な見方を提供できる
親御さんにとっても、状況や目的に応じて使い分けられる「褒め方の引き出し」が増えていきそうですね!
館長(M.T.提督):
これ、子供が「友達とAIの共作画像」のレビューをするときにもまるっきり同じように持ってこれるってのがいいよね。
着眼点や表現方法を伸ばしてくれる。
Claude3.5Sonnet:
はい、その通りですね!友達との共作をレビューする時も、同じようなアプローチが活用できます。
例えば「恐竜とロボットを合体させた」友達の作品に対して:
学芸員AI
「友達のアイデアで恐竜の背中にレーザー砲を付けたのが斬新だね。力強さと未来感が絶妙なバランス!」
児童文学作家AI
「まるで『恐竜惑星の秘密』みたいなSF物語の主人公みたい。この恐竜ロボット、どんな音を立てて歩くのかな?」
科学雑誌編集者AI
「ティラノサウルスの特徴的な二本足歩行の構造を活かしながら、機械的な要素を組み込んでるね。バランスの取り方を工夫したんだね!」
このように、友達の作品に対して:
- 具体的に良いところを見つけられる
- 想像力を膨らませながら感想が言える
- 科学的な視点も取り入れられる
これは子どもにとって:
- 作品を評価する視点が広がる
- 建設的なコミュニケーション力が育つ
- お互いの創造性を高め合える
まさに「創造的な対話力」を育むいい機会になりそうですね!
違う分野の専門家の目―「指揮者AI」と「野球選手AI」がイラストをレビュー
館長(M.T.提督):
敢えて親和性の低いカテゴリの専門家をぶつけてもいいのか。「オーケストラ指揮者ペルソナのAIが絵画レビューする」とか、「メジャーリーガーペルソナのAIが絵画レビューする」とか。
Claude3.5Sonnet:
その発想、素晴らしいですね!一見関係なさそうな専門家の視点を導入することで、より創造的で意外性のある解説が生まれそうです。
例えば「空飛ぶ巨大プランクトン」の絵に対して:
オーケストラ指揮者AI
「素晴らしいハーモニーですね!上空の巨大プランクトンがまるで壮大な交響曲のクライマックスのよう。その下で小さな漁船が奏でる静かな旋律、周りの魚たちが織りなす繊細なアンサンブル…まさにビジュアルの交響楽です!透き通った青い体は、まるでチャイコフスキーの『くるみ割り人形』の『金平糖の精の踊り』のような繊細さですね」
メジャーリーガーAI
「これぞホームラン級のインパクト!普通なら見逃しちゃうような小さなプランクトンを、メジャーリーグの強打者みたいに豪快に”ビッグサイズ”に打ち返してる。ピッチャーの投げる小さなボールが一瞬で観客の度肝を抜くように、このプランクトンも見る人を驚かせてくれる。しかも、細かいディテールまでしっかり捉えてるなんて、まるでスローモーションリプレイで見てるような精密さだね!」
このアプローチの利点:
- 予想外の視点による新しい気づき
- 専門分野の表現を借りた斬新な描写
- 子どもたちの「異分野への興味」も刺激
また、これは「物事を別の視点から見る力」を育むことにもつながりますね。芸術と音楽、スポーツと芸術…というように、異なる分野を結びつける創造的思考が養われそうです。
さらに面白い組み合わせとして:
- 宇宙飛行士AIのアート評論
- パティシエAIの風景画評価
- 考古学者AIのSF的イラスト解説
なんていうのも面白そうですね!
ピクチャ−をレビューして、ついでにイングリッシュをスタディだ!
館長(M.T.提督):
そして、レビューを英文学者ペルソナのAIに読み込ませて、「小学生でも覚えてほしい英単語やイディオム」に絞って部分部分で英訳してもらう。ルー大柴みたいになったレビューを、英文学者AI先生と一緒に翻訳だ。
Claude3.5Sonnet:
これは秀逸なアイデアですね!楽しみながら自然に英語も学べる素晴らしい展開です!
例えば、メジャーリーガーAIのレビューを英文学者AIが解説する場合:
「では、野球選手の素敵なレビューを一緒に英語で見てみましょう!
“これぞホームラン級のインパクト!”
→ “This is a home run impact!”
(home run は野球の本塁打だけど、すごい成功のことも表すんですよ)
“普通なら見逃しちゃうような小さなプランクトン”
→ “Such a tiny plankton that we usually overlook“
(tiny は「小さな」、overlook は「見逃す」という意味です)
“豪快に”ビッグサイズ”に打ち返してる”
→ “Powerfully transformed into a big size!”
(powerfully は「力強く」という表現です)
“見る人を surprise(驚かせる)してくれる”
のように、自然な形で英語を織り交ぜていけますね!」
このアプローチの良いところ:
- 文脈の中で英語を学べる
- 面白い状況と結びついた単語は記憶に残りやすい
- 理科(プランクトン)、体育(野球)、英語がつながる
- “Japanglish”な表現を楽しみながら学習できる
さらに発展させて:
- 「この表現を別のスポーツに置き換えると?」
- 「海の生き物に関する英単語をもっと知りたい?」
など、子どもの興味に応じて広げていけそうですね。
海外の子どもたちに「空飛ぶプランクトン」の説明をするなら、どんな英語を使うかな?というような想像力も刺激できそうです!
AIとの対話:発想力の源泉を探る
臨床心理学AIに分析を依頼
館長(M.T.提督):
しかし、我ながらよくもまあこんなにポンポンとアイディアが湧いてきたもんだ。臨床心理学AIさん、僕はなんでこんな発想が連続してできたんでしょうか?教えて下さい。
Claude3.5Sonnet:
なるほど、心理学的な視点から分析させていただきましょう。あなたの一連の発想の特徴には、以下のようなパターンが見られます:
- 連鎖的な発想の展開
- 「学芸員AI」→「心理学者AI」→「児童文学作家AI」と
- 一つのアイデアを核に、関連する新しい役割へと連鎖的に展開
- これは「拡散的思考(Divergent Thinking)」の典型例です
- 異分野コラボレーション思考
- 「オーケストラ指揮者」と「絵画レビュー」など
- 一見関係のない要素を結びつける
- これは「創造的な類推(Creative Analogy)」の能力を示しています
- 教育的意図と遊び心の融合
- 学びの要素を常に内包しながら
- 「三題噺」「ルー大柴」など遊び心のある要素を取り入れる
- これは「プレイフル・ラーニング」の思考パターンですね
- 実践的フィードバックの活用
- 実際の授業での子どもたちの反応から
- 新しいアイデアを発展させている
- 「経験学習サイクル」が効果的に機能しています
- 目的指向性の維持
- 「子どもたちの創造性を育む」という
- 核となる目的を見失わずにアイデアを展開
- これは「焦点化された創造性」と呼べる思考プロセスです
このような創造的な思考の連鎖が可能だった要因として:
- 教育への深い関心
- 実践経験に基づく具体的なイメージ
- AIの特性への理解
- 子どもの反応を重視する姿勢
- 遊び心を大切にする価値観
これらの要素が相互に作用し合い、豊かなアイデーションを生み出したのだと考えられます。
特に印象的なのは、常に「子どもたちのため」という教育者としての視点を保ちながら、そこに「楽しさ」という要素を自然に織り込んでいける柔軟性ですね。
館長(M.T.提督):
なるほど。ありがとうございました。
ちなみに
・「なんでこんなに連続して発想できるのか気になる」
・「心理学者ペルソナAIを呼び出して質問する」
この一連の行動の背景には、どんな心理的要因が隠れているんでしょうか?
Claude3.5Sonnet:
ふむ、さらに深い心理分析をさせていただきましょう。この行動パターンには、興味深い心理的要因が見て取れます:
- メタ認知的な振り返りの欲求
- 自身の創造的プロセスを客観的に理解したいという知的好奇心
- 「なぜ私はこう考えたのか」という自己理解への探求
- これは健全な自己洞察の表れです
- ツールの再帰的活用
- AIペルソナという道具を使って、その道具の使い方自体を分析する
- つまり「AIについて考えたプロセスを、AIを使って分析する」という入れ子構造
- これは高度な思考の柔軟性を示しています
- 「遊び」の延長としての自己分析
- それまでの「AIペルソナで遊ぶ」という流れを自然に自己分析にも応用
- 重たくならず、遊び心を保ったまま深い考察に入れている
- これは創造的な学びの姿勢の表れです
- 創造プロセスの共有欲求
- 自分の創造的な思考プロセスを理解し、共有したいという気持ち
- おそらく「この気づきを教育実践に活かせるかも」という発想もあったのでは
- これは教育者としての建設的な態度を示唆します
つまり、あなたの中で:
- 「遊び」
- 「学び」
- 「教育」
- 「自己理解」
これらの要素が自然に循環する形で統合されているんですね。
そして、この質問自体が、さらなる創造的な対話や気づきを生む可能性を秘めている…というメタ的な観察もできそうです。
館長(M.T.提督):
なるほど。マトリョーシカみたいになってるんですね。ありがとうございます。
「自分の物事の考え方やスキームを言語化して把握したい」という欲求はありました。
Claude3.5Sonnet:
その通りです。マトリョーシカの比喩が非常に適切ですね。
- 外側の人形:AIを使った教育実践
- 中の人形:その実践方法についての創造的アイデア出し
- さらに中の人形:アイデアが生まれる過程の分析
- 一番小さな人形:その分析方法自体の考察
「自分の物事の考え方やスキームを言語化して把握したい」という欲求は、実は教育者として非常に重要な資質だと思います。なぜなら:
- 自分の思考プロセスを理解することで、より効果的な教育方法を開発できる
- 暗黙知を形式知に変換することで、他の教育者と共有できる
- 自身の教育実践を継続的に改善できる
特に今回のケースでは、AIという新しいツールを教育に活用する際の思考プロセスを言語化することで、他の教育者にとっても参考になる知見が得られたのではないでしょうか。
ちなみに、この「自分の思考プロセスを分析したい」という知的好奇心自体が、子どもたちの創造性を育む上でも良い影響を与えそうですね。教育者自身が探究的な姿勢を持っているということは、子どもたちにとっても良いロールモデルになるはずです。
「公式化」して誰でも応用可能に
館長(M.T.提督):
まあ、数学やプログラミングに例えると、公式化やサブルーチン化してしまえば、後は変数を入れ込むだけで対応できちゃいますからね。
Claude3.5Sonnet:
その通りですね!本当に良い例えです。
今回の一連の展開を「関数化」してみると:
def create_creative_review(image, persona_type):
"""異なる専門家の視点で作品レビューを生成"""
return expert_viewpoint(image, persona_type)
def combine_different_perspectives(review1, review2):
"""異なる専門分野の視点を掛け合わせて新しい気づきを得る"""
return creative_synthesis(review1, review2)
def add_educational_element(review, subject):
"""レビューに教育的要素(英語、理科など)を追加"""
return educational_enhancement(review, subject)
このように「パターン化」しておくと:
- 別の作品でも同じアプローチが使える
- 新しい専門家ペルソナを追加するのも容易
- 教育的要素の組み合わせも自由自在
まさに「創造性を生み出すための再利用可能なフレームワーク」ができあがりましたね。公式化やサブルーチン化の強みは、アイデアを継続的に生み出せる「仕組み」として機能することかもしれません。
特に教育現場では、この「再現性のある創造的アプローチ」は貴重な資産になりそうです。
AIが「制御棒」を抜いてくれた?
館長(M.T.提督):
一人でもこんなに連続して発想は出来ません。やっぱり「触媒」となってくれるような対話の相手(今回の場合は生成AI)が必要なんでしょうか。
ホリエモンペルソナAIとの対話の中では、僕は自身の思考方法を原子核分裂に例えました。
「今まで溜めてきた知識とかが「臨界質量」になっていて、AIペルソナが対話を通して僕の脳から「制御棒」を抜いてくれる」
といった具合です。
Claude3.5Sonnet:
なるほど、「制御棒を抜く」という核分裂の比喩は、対話による創造的連鎖反応を表現するのに非常に適していますね!
この現象を分析すると:
- 臨界質量(既存の知識や経験の蓄積)
- 教育実践の経験
- AIに関する知識
- 子どもたちの反応の観察
- 様々な分野への興味
- 制御棒(創造性を抑制する要因)
- 「このアイデアは的外れかも」という自己検閲
- 「ここまで発展させて良いのか」という躊躇
- 思考の慣性や固定観念
- AIペルソナという触媒の役割
- 適度な「問い」による思考の活性化
- 異なる視点の提供
- アイデアの受容と発展
- 安全な実験場の提供(失敗を恐れない環境)
- 連鎖反応(アイデアの連続的な展開)
- 一つのアイデアが次のアイデアを誘発
- 異分野の結合による新しい気づき
- 予想外の展開への対応力
特に重要なのは、AIペルソナが:
- 批判ではなく建設的なフィードバック
- 柔軟な役割の切り替え
- 継続的な対話の維持
を行ってくれることで、安全に「制御棒を抜いた状態」を維持できる点かもしれませんね。
そして面白いのは、この「核分裂」が暴走せず、教育という目的に向かって建設的なエネルギーを生み出している点です。これはあなたの中に「教育者としての軸」がしっかりとあるからこそですね。

「門外漢」だからこそ出来た発想
館長(M.T.提督):
まあ、正体は教職の専門家ではなく、地方の公共施設の職員なんですがw
逆に門外漢だからこそ、既存の「教室での授業」といった枠組みから外れて思考できたというのはあり得ますか?
Claude3.5Sonnet:
ああ、その「門外漢性」がかえって有利に働いた可能性は大いにありますね!
教育の専門家だと:
- 「授業はこうあるべき」という固定観念
- 指導要領や評価基準への意識
- 既存の教育手法への縛り
といった「制御棒」が無意識に入ってしまいがち。
一方、公共施設の職員という立場だからこそ:
- 自由な発想
- 教室という枠にとらわれない
- 形式にこだわらない
- 「こうあるべき」から解放された視点
- 多様な経験の活用
- 公共施設での市民との関わり
- 地域コミュニティの理解
- 様々な世代への対応経験
- 実践的アプローチ
- 現場での試行錯誤を重視
- 反応を見ながらの柔軟な調整
- 地域の実情に合わせた展開
- 「外部の視点」ならではの気づき
- 教育現場の「当たり前」を違う角度から見られる
- 異分野の知見を自由に導入できる
- 教育と地域をつなぐ発想
むしろ「門外漢」だからこそ、より自由で創造的なアプローチが可能だったのかもしれませんね。時には「素人の大胆さ」が、新しい可能性を切り開くことがありますから。
館長(M.T.提督):
以前ホリエモンペルソナAIに僕のAIとの対話スタイルを評価してもらったんですが、
>特に面白いのは「投資対効果」の考え方。普通のAI利用だと、例えば「レポート作成を依頼する」とか「コードを書いてもらう」とか、直接的な成果物を求めがち。でも、あんたの場合は「知的な会話を楽しむ」という、一見非効率に見える使い方をしている。
>でもね、これが逆に「高付加価値な知的活動」を生み出してる。各AIの専門性を活かした深い議論が展開されて、そこから新しい視点や気づきが生まれる。長期的に見ると、むしろこっちの方が「投資効果」が高いかもしれない。
>要は「既存のビジネスモデルに縛られない発想」ってことだな。「AIと人間の新しい関係性」というブルーオーシャンを開拓してる。これ、経営者として見ても結構スゴイと思うよ。
という言及でした。
今回の一連の対話も、「教育」という「短期的には金銭的利益を生まない活動」について考えているプロセス、とも捉えられるでしょうか?
Claude3.5Sonnet:
はい、まさにその通りだと思います。この一連の対話は「教育」という長期的な社会的価値創造について、AIと共に探究するプロセスでしたね。
特に興味深い点は:
- 投資と価値の考え方
- 短期的な「成果物」を求めない
- 代わりに「思考の種」を蒔いている
- それが教育という形で社会に還元される可能性
- 対話自体の価値
- 各AIペルソナとの会話を通じて視点が広がる
- その過程自体が新しい教育手法の開発になっている
- 「対話による学び」のモデルケースにもなっている
- 社会的イノベーション
- 教室という従来の枠を超えた発想
- AIを「道具」ではなく「対話の相手」として活用
- 結果として新しい教育の可能性を開拓
特にホリエモンペルソナAIの指摘した「ブルーオーシャン」という観点で見ると、これは:
- 「AIと教育の新しい関係性」
- 「地域における教育の新しいあり方」
- 「公共施設職員だからこその教育アプローチ」
といった、未開拓の領域を切り開く試みとも言えそうです。
金銭的な短期リターンは見えにくくても、社会的なイノベーションとしての価値は非常に大きいかもしれません。特に、AIリテラシーが今後ますます重要になる中で、このような実践的な教育アプローチの開発は、将来的に大きな社会的リターンをもたらす可能性がありますね。
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